2.8 会計照会 −(1)患者の指定


「会計照会」の主な機能

 診療行為入力業務で入力した診療データから、月毎に入力内容や回数の確認をすることができます。
 また、ひと月の診療データを診療科別、診療内容別、保険組合せ別に検索して表示することも可能です。
 剤回数や剤内容の変更処理ができます。
 剤回数の変更や、診療日の変更は自動で収納情報が更新されます。
 剤内容の変更時、保険一括変更の場合等、一部は自動で収納情報が更新されませんが、
  「Shift+F9 収納情報」ボタンにより更新されます。

  1. 画面の説明
  2. 剤単位の回数変更
  3. 剤単位の一括回数変更
  4. 診療日単位で診療データの日付変更・追加
  5. 剤の内容変更
  6. 診療日を指定して剤内容を変更する
  7. 保険の一括変更
  8. レセプトプレビュー

1. 画面の説明

診療行為画面より患者を指定して、会計照会画面へ遷移した場合は、患者情報を引き継いで表示します。
患者を指定せず遷移した場合は、患者番号入力欄に患者番号を入力するか、検索する患者の名字、或いは氏名を10文字までの全角カタカナまたは漢字で入力後、「Enter」キーを押します。また、氏名検索(F9キー)より患者を指定して、該当患者を呼び出すこともできます。


最初の表示年月は、当日(日付設定した場合はその日付)の年月となります。
該当の診療データがあれば、該当する診療科で保険組合せは全保険を対象に表示し、その月にデータが無ければエラーメッセージを表示します。

診療年月は、「前月」(F6キー)または「次月」(F7キー)で変更できます。
また、画面左上の診療年月を呼び出したい年月で入力することでも変更可能です。

診療科を「00 全科」表示に切り替えたとき診療区分欄の設定により表示する順を変更する事が出来ます。

00 全体 診療科順に表示します
01 全体(診区順) 診療区分順の診療科順で表示します

※「00 全科」としたときの診療区分欄の初期表示をシステム管理−「1043 会計照会情報」にて変更する事が出来ます。 

<ファンクションキーの説明>

ファンクションキーの説明

「戻る」(F1キー)
遷移元の画面へ戻ります。
「プレビュー」(Shift+F1キー)
レセプトプレビューを行います。(健保のみが対象となります)
「クリア」(F2キー)
現在表示している患者の内容をクリアし、新たに患者番号の入力が行えます。
「剤削除」(Shift+F2キー)
剤回数変更等により当月の回数が0となった剤を画面から削除します。
「前回患者」(F3キー)
前回入力のあった患者を呼び出します。
「チェック」(Shift+F3キー)
診療一覧より2ヶ月間の診療行為内容を確認することができます。
「剤変更」(F4キー)
指定した剤内容の変更を行います。
「コメント」(Shift+F4キー)
レセプトに印字されるコメントを作成します。
「受診日変更」(F5キー)
カーソルを受診歴選択番号欄へ移動します。
「前月」(F6キー)
前月分を表示します。
「前頁」(Shift+F6キー)
月の診療行為内容が400行以上存在した場合に、前ページを表示します。
「次月」(F7キー)
次月を表示します。
「次頁」(Shift+F7キー)
月の診療行為内容が400行以上存在した場合に、401行目からを表示します。
「変更確定」(F8キー)
変更後の内容を一覧に反映させます。
「氏名検索」(F9キー)
氏名検索の画面へ遷移します。
「収納更新」(Shift+F9キー)
保険一括変更と剤変更では収納情報が自動更新されません。再計算が必要な
収納を再計算し、一覧表示します。
「予約登録」(F10キー)
予約登録業務へ遷移します。
「保険一括変更」(Shift+F10キー)
入力済みの診療行為内容の保険組合せを月単位で一括変更します。
「受付一覧」(F11キー)
受付一覧の画面へ遷移します。
「入院調剤変更」(Shift+F11キー)
入院調剤料の変更を行う際に使用します。
「登録」(F12キー)
画面内で編集された内容を登録します。
「カルテ印刷」(Shift+F12キー)
選択した診療年月、診療科を対象としてカルテ3号用紙の印刷を行います。
なお、保険組合せ欄「9999 包括分入力」として入力された内容は、印刷対象外とします。

<チェック(Shift+F3キー)画面 表示例>

患者番号、診療年月、患者氏名、性別、生年月日、入外区分及び診療科は、前画面の内容を引き継ぎます。保険組合せについては「0000 全保険(包括分以外)」を初期表示します。この場合、外来の総合診療料、または入院基本料に包括されて保険請求できない診療行為(包括まとめ入力分)以外の内容と点数を集計して表示します。診療年月と入外区分、診療科、保険組合せについてはチェック画面での変更が可能です。

・当月分 合計点数
   指定した診療年月の全診療科を対象に合計点数を表示します。
   (合計点数は健康保険以外に、労災・自賠責保険の算定がある場合はその点数も含みます。)
・労災・自賠(円)
   労災保険または自賠責保険の算定がある場合、診察料等の円建て項目の請求金額を表示します。
・自費(円)
   自費項目の合計金額を表示します。

ファンクションキーの説明

「戻る」(F1キー)
 遷移元の画面へ戻ります。
「←」(F4キー)「→」(F7キー)
  タグ画面の切り替えを行います。押下する毎に現在表示している画面の左隣の画面を表示します。
  なお、タグ画面の切り替えは、画面右上部の"診察"〜"リハビリ"をクリックすることでも表示が可能です。
「前月」(F5キー)
  前月分を表示します。
「次月」(F6キー)
  次月分を表示します。

2. 剤単位の回数変更

剤単位の診療回数を変更できます。

会計照会の画面を表示し、対象となる剤番号を変更番号欄へ入力します。
「Enter」キーを押下すると、剤内容が変更入力欄へ複写されます。また、該当行をクリックすることでも変更入力欄への複写を行います。

14日の回数を3回から2回へ変更してみます。画面下の診療回数欄へカーソルを動かし、直接変更をして下さい。


修正が終わったら、「変更確定」(F8キー)を押下します。
一覧画面へ変更した内容を表示します。


すべての変更が終了後、「登録」(F12キー)を押下します。この登録を行うことにより実際のデータを更新し、変更された診療の収納情報を再計算し一覧表示します。


通常の業務に戻るには「戻る」(F1キー)を押してください。
診療行為画面から遷移してきた場合は、診療行為へ戻ります。
会計照会画面から患者番号を入力した場合は、会計照会の初期画面へ戻ります。(この時、前回表示した診療年月は保持します)

3. 剤単位の一括回数変更

複数日に入力された剤の回数をまとめて変更出来ます

 基本入力形式は
 回数/日−日,回数/日−日 となります。

・1回数は“1”が省略できます。
・開始日は必須です。
・1日の場合は“−日”が省略できます。(2/15 → 2回/15日)


入力例)
 5/4.5/14

剤を選択し、「一括回数変更欄」へ「5/4.5/14」と入力します。


Enterキーを押します。4日と14日が回数5回へ変更されました。

「F8:変更確定」キーを押下します。一覧へ反映されます。

入力例2)
1/1−5,2/7,0/8,/10

 1日〜5日までを1回へ変更
 7日を2回へ変更
 8日を0回へ変更(削除)
 10日を1回へ変更 となります。

4.診療日単位で診療データの日付変更・追加

<診療日の変更>
例)4日の診療データを7日へ変更します。
「受診日変更」(F5キー)を押下すると受診歴選択番号欄へとカーソルが移動します。画面右下の診療日一覧より、該当する診療日の番号を入力またはクリックします。
変更先の日付を入力します。このとき入力可能となるのは、同診療年月内の受診歴の無い日付のみ、となります。
入力後は「Enter」キーを押下します。
確認メッセージを表示します。「変更」(F12キー)を押下します。


複数科まとめ入力を行った診療行為については、同時入力をしたグループ(同時入力を行った診療科分)すべてが対象となります。

4日の全ての診療データが7日へ移動します。



<診療日の追加>
診療日の変更と同じ手順で、受診履歴番号、変更後診療日を入力し「Enter」キーを押下します。


「F8 追加」キーを押下すると、新たに追加した20日分の収納データを作成します。
この収納データは入金扱いとなります。


「F1 戻る」を押下し、20日に追加されたことを確認します。


▲注意
・診療日の追加をした場合に、選択された受診歴が複数科・複数保険まとめ入力の診療だった場合は、同じ診療として同じ日に追加します。
・診療日の追加では診療内容のチェックはしません(月1回の上限が設定されている診療行為も複写します)。

5. 剤の内容変更

指定した剤内容を変更します。

変更したい剤を選択し、「剤変更」(F4キー)を押下します。
メッセージが表示されます。「OK」で進めます。


剤変更画面へ遷移後、剤内容を変更します。
診療行為入力と同じ操作で変更します。数量の変更の他に薬剤・診療行為の変更・追加が可能です。


変更後、「登録」(F12キー)を押下します。
剤内容の変更確認メッセージが表示されます。
「OK」で進めます。
会計照会の画面に戻りますので、剤内容が変更された事を確認します。


▲注意
剤変更後は回数の変更と違い、収納情報が自動では更新されません。
必ず「収納更新」(Shift+F9キー)を行ってください。


<長期投薬加算算定時の外用薬の剤変更について>
診療行為入力画面で外用薬に28日以上の投与があり、長期投薬加算を算定したとき、会計照会画面から剤内容の変更を行うには「剤変更」(F4キー)を使用して変更を行います。
外用薬で長期投薬加算を算定する場合、診療行為入力画面では“数量×日数”と通常とは異なる入力方法で登録を行います。
ただし上記入力方法が使用できるのは、当該加算の算定条件のときのみとします。
また、レセプトや処方せんへの記載については、“数量×日数”で入力された場合であっても“総量×1調剤単位”の扱いとします。元(診療行為入力)が28日以上で作成された外用薬の剤内容であるとき、「剤変更」(F4キー)から数量を変更して「登録」(F12キー)を押下すると総量として剤内容を登録するため、以下の確認メッセージを表示します。

「OK」ボタンを押下すると回数は1回となり次の確認メッセージを表示します。

「OK」を押下すると登録され“総量×1調剤単位”の表示になります。
「戻る」ボタンで元の剤内容変更画面へ戻ります。

▲注意
「剤変更」処理後の外用薬の剤内容は、総量×1で登録されています。
これによる長期投薬加算の算定、レセプトおよび処方せんへの外用薬の記載等に問題はありませんが、診療行為入力画面より「訂正」で呼び出したときも表示は総量×1となります。

6. 診療日を指定して剤内容を変更する
複数の診療日で回数入力がある場合でも指定した日の剤内容のみを修正することもできます。
剤内容の変更と同じ手順で変更する剤を選択し、診療日一覧より受診履歴番号を入力します。
選択した剤の選択した日付だけの修正が行えます。

7. 保険の一括変更

該当月で登録済みの診療行為の保険組合せを変更できます。
保険期間に合わせて期間の指定も可能です。

・労災・自賠への変更、労災・自賠からの変更は出来ません。
・一般から老人、老人から一般への変更も出来ません。
・包括入力分の保険変更は「保険一括変更」では出来ません。

1)該当月となる画面を表示し、「保険一括変更」(Shift+F10キー)を押下します。
この時メッセージ表示しますので「OK」で進めます。

2)保険一括変更画面へ遷移します。変更前保険組合せ欄に保険組合せの番号を入力するか、クリックで指定します。


変更期間の欄に当月の受診日の範囲が自動表示されます。

3)変更後保険組合せの欄へ保険組合せの番号を入力するか、クリックで指定します。


変更後保険組合せが月途中で始まる場合は、変更期間が保険適用開始日に合わせて自動セットします。

4)「F12 確定」を押下後、メッセージを表示しますので良ければ「OK」ボタンを押下します。その後、更にメッセージを表示します。





「収納更新」(Shift+F9キー)を押して、収納情報を更新してください。
(保険一括変更の場合、収納情報は自動的に更新されません)

(削除)表示の保険組合せについて
診療行為入力があるにも関わらず保険組合せが削除された場合等、保険組合一括変更画面ではその保険組合せに(削除)と表示します。



例えば、"政管"の保険組合せから"国保"へ保険の一括変更を行う場合は以下のように選択します。



なお、(削除)表示のある保険組合せを"変更後保険組合せ"に指定した場合にはエラー表示され、選択することはできません。

8. レセプトプレビュー

表示している診療月のレセプトプレビュー(Shift+F1キー)を表示することが出来ます。



プレビュー(Shift+F1)キーを押下します。
プレビュー画面が表示されます。

リアルタイムプレビューの前提条件および範囲
・労災、自賠責を除く保険組合せを対象とします。
・排他制御設定を前提とし複数端末での各患者のリアルタイムプレビューを可能とする。(但し、排他制御を設定していなくても同一患者でなければ複数端末も可)
・診療行為入力途中の場合、収納情報を正しく取得できない為、一部負担金、OCR等に関する記載は正しくない場合があります。
・レセプトの県単独処理(レセプトカスタマイズ部分)は処理でない為、表示できません。 例)(乳)、(原)等の印字
・リアルタイムプレビューを実行後、プレビューが表示される前に別の月または別の患者のリアルタイムプレビューを行った場合は、正しく表示されない場合があります。 (最初のレセプトと次のレセプトが混じって表示される場合がある)
・レセプト作成中(メニュー画面の42 明細書)のリアルタイムプレビュー処理は不可とします。
・リアルタイムプレビューでは請求管理データは作成しません。

※診療行為が入力されていない場合のリアルタイムプレビューについて

診療行為が入力されていない場合
 外来:エラーメッセージを表示しプレビュー処理を行いません。
 入院:プレビューを行います(入院会計のみの表示となります)

レセプト記載する診療行為が入力されていない場合
 例)文書料のみ入力され、保険請求する診療行為が無い場合
 外来:エラーメッセージは表示されません。プレビュー画面に遷移しますが、表示はされません。

 例)診療行為の入力が無く、入院会計も無い場合
 入院:エラーメッセージは表示されません。プレビュー画面に遷移しますが、表示はされません。


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