4.4.3-(1) 薬剤と病名・診療行為と病名・投与禁忌薬剤と病名

1.薬剤と病名
(1) 画面の説明
(2) 薬剤コード・診療行為コードの入力(入力例)
(3) 適応病名入力欄からの病名登録(入力例)
(4) 複写病名入力欄からの病名登録(入力例)
2.診療行為と病名
3.投与禁忌薬剤と病名

1.薬剤と病名
該当の薬剤投与があったときに適用コード(適用病名)に登録されている病名が、患者の病名として登録されていない場合 → 「41 データチェック」によりリストに印刷することができます。診療行為入力画面での入力時はチェックを行いません。

(1) 画面の説明


1.チェック対象診療行為欄
 ・チェック対象となる薬剤(診療行為)の名称、診療行為コード等を表示します。
2.適用病名一覧
 ・適用病名を一覧表示します。
・ここに表示されているマスタ準拠傷病名(≠0000999)および、未コード化傷病名(=0000999)を元にデータチェック業務で適用病名チェックを行います。
3.適用病名入力欄
 ・適用病名一覧への登録、または変更、削除を行います。
4.複写病名一覧
 ・適用病名に複写可能な病名一覧を表示します。表示する病名は複写病名入力欄で以下のいずれかを選択します。
(1)患者病名業務にて入力された病名(診療開始日が過去3ヶ月以内のもの)
(2)病名マスタに登録されている病名
(3)自院病名マスタに登録されている病名
5.複写病名入力欄
 ・複写病名一覧に表示する病名を指定します。

【1.チェック対象診療行為欄】


(1)チェック区分〜(4)有効期間
  ・チェックマスタ設定画面より入力した内容を表示します。
(5)入外区分
  ・チェック対象とする診療コードの適用病名チェックを入院、あるいは外来に限定したい場合、対象とする入外区分を入力します。(入院時のスクリーニング検査等に外来限定設定が可能です)


【2.適用病名一覧】


(1)番号
  ・1番からの連番を表示します。
(2)選択中マーク(*)
  ・適用病名入力欄にて複数の病名が選択された場合、選択中を表す“*”を表示します。
(3)病名
  ・適用病名を表示します。
(4)一致条件
  ・適用病名と患者病名のチェック条件(部分一致、完全一致等)を表示します。
【3.適用病名入力欄】


(1)病名番号
  ・適用病名一覧中の変更または削除を行いたい病名の番号を入力します。
  ・先頭に“.”を入力後に番号と“,”、“−”の記号を組み合わせて入力することで病名の複数選択が可能です。これにより複数病名の一括削除、または一致条件の一括変更を行うことが可能です。

(例1)適用病名一覧の1番と3番の病名を選択

適用病名一覧の1番と3番に選択中マーク(*)が表示される。

(例2)適用病名一覧の1番から3番の病名を選択


(例3)適用病名一覧の1番から3番と5番の病名を選択


(2)病名編集表示
  ・病名欄に入力された病名が未コード化傷病名となる条件に該当する場合、“病名編集”を表示します。

(3)病名コード1〜6
  ・病名コードを入力します。病名コード1〜6に入力されたコードを元に病名欄に適用病名の表示、病名コード一覧の表示を行います。
  ・病名コードより組み立てた病名が修飾語のみの入力等で未コード化傷病名の条件に該当する場合、病名編集表示欄に“病名編集”を表示します。
  ・病名コード欄には病名マスタの病名コード、自院病名マスタの自院病名コードの両方が入力可能です。
  ・修飾語コードの入力は先頭に「.」 を入力することで省略入力が可能です。


・病名コードの末尾に”+”,”−“を入力することで入力済みの病名コードの追加・削除が可能です。


(4)病名
  ・適用病名を入力します。また、入力された病名を元に病名コード一覧の表示を行います。
  ・未コード化傷病名の条件に該当する場合、病名編集表示欄に“病名編集”の表示を行います。
  ・病名がコードに置き換え可能である場合でかつ6つ以下のコードで組み立てられている場合は、病名コード欄に病名コードの表示を行います。


(5)一致条件
  ・データチェック時の適用病名と患者病名のチェック条件を選択します。
  ・チェック条件は部分一致、完全一致、前方一致、後方一致より選択可能です。
  ・適用病名、患者病名がともにマスタ準拠傷病名である場合はコードによる
   チェックを行います。いずれかが未コード化傷病名の場合は名称によるチェックを行います(※1)。
  ・部分一致は患者病名が適用病名を含む場合、患者病名を有効な適用病名とみなします。
  ・完全一致は患者病名が適用病名と一致していた場合、患者病名を有効な適用病名とみなします。
  ・前方一致は患者病名の先頭が適用病名と一致する場合、患者病名を有効な適用病名とみなします。
  ・後方一致は患者病名の末尾が適用病名と一致する場合、患者病名を有効な適用病名とみなします。

(例)適用病名に胃潰瘍(5319009)が登録されていた場合の「薬剤と病名」チェックの振舞い

患者病名 病名コード 部分一致 完全一致 前方一致 後方一致
胃潰瘍 5319009
難治性胃潰瘍 ZZZ4038,5319009 × ×
胃潰瘍瘢痕 5319009,ZZZ5148 × ×
急性胃潰瘍 5313001 × × × ×
急性胃潰瘍 ZZZ4012,5319009 × ×
胃潰瘍(疑) 0000999(未コード化) × ×

  ○:有効な適用病名とみなされる
  ×:有効な適用病名とみなされない

※1:システム管理(1101 データチェック機能情報2)にてマスタ準拠傷病名どうしの場合でも名称でのチェックを可能とする設定が出来ます。名称でのチェックを可能とした場合、上記例では適用病名の胃潰瘍(5319009)と急性胃潰瘍(5313001)のチェックは部分一致、後方一致で患者病名を有効な適用病名とみなす事が可能となります。

(6)病名コード一覧
  ・病名を構成する病名コードを表示する。

【4.複写病名一覧】


(1)番号
   ・1番からの連番を表示する。
(2)病名、(3)コード
  ・複写病名入力欄で選択されている内容を元に表示を行う。
複写病名 病名(表示内容) 病名(並び順) コード
患者病名 患者病名に登録されている病名で診療開始日が過去3ヶ月以内のもの 登録件数の多い順 非表示
病名 病名マスタに登録されている病名 カナ名称順 病名コード
自院病名 自院病名マスタに登録されている病名 入力コード順 入力コード

(4)複写ボタン
・選択されている複写病名を適用病名一覧へ複写します。
  ・複写病名一覧の病名は複数選択可能です。

【5.複写病名入力欄】


(1)病名
  ・複写病名一覧中の病名の絞り込みを行いたい場合、絞り込む病名を入力します。
  ・入力された病名と前方一致で等しい病名を複写病名一覧に表示します。
  ・病名と一緒に“*”を入力することにより部分一致での絞り込み表示を行います。
     *胃・・・“胃”の部分一致検索を行います。
     胃*・・・“胃”の前方一致検索を行います。

 


(2)複写病名選択1
  ・患者病名、病名、自院病名のいずれかを選択します
  ・選択されたマスタの病名を複写病名一覧に表示します。
(3)複写病名選択2
  ・選択された内容で複写病名一覧に表示する病名の絞込みを行います。
  ・複写病名選択1に患者病名が登録されている場合は診療科ごとの絞込みが可能です。

  ・複写病名選択1に病名が選択されている場合は傷病名、修飾語で絞込みが可能です。

  ・複写病名選択1に自院病名が選択されている場合は分類名で絞り込みを可能とする。


【6.ファンクションキーの説明】

「戻る(F1)」
  ・遷移元の画面へ遷移します。
「クリア(F2)」
  ・適用病名入力欄を初期化します。
「削除(F3)」
  ・適用病名情報をチェックマスタより削除します。
「病名追加(病名変更)(F5)」
  ・適用病名入力欄のに入力された病名より適用病名一覧の追加、変更を行います。
「病名削除(F7)」
  ・適用病名一覧の病名の削除を行います。
「複写(F8)」
  ・チェック項目複写画面へ遷移します。
「前頁(F9)」
  ・複写病名一覧の表示を前頁の内容にします。
「次頁(F10)」
  ・複写病名一覧の表示を次頁の内容にします。
「印刷(F11)」
  ・編集中の適用病名情報についてチェックマスタ一覧の印刷を行います。
   (印刷される内容は更新前の情報となる)。
「確定(F12)」
  ・適用病名一覧の内容を元にチェックマスタへ適用病名情報を登録します。
「選択解除(Shift+F9)」
  ・複写病名一覧の病名の選択状態を解除します。

(2) 薬剤コード・診療行為コードの入力(入力例)

入力例)ガスター錠20mgに病名を登録する。
チェック区分に「1 薬剤と病名」を選択し、診療行為コードを入力します。
薬剤の診療コードの検索は「診療コード」欄に名称を入力するか「F9:検索」で検索が可能です。

(3) 適応病名入力欄からの病名登録(入力例)

 ・病名コード入力欄へ病名コードを入力する、または病名コードへ病名を入力する
 ・一致条件を入力する
 ・必要に応じて入外区分を入力します。

一致条件によるデータチェックについて
   患者登録病名:胃潰瘍(5319009)
          難治性胃潰瘍(ZZZ4038,5319009)
          胃潰瘍瘢痕(5319009,ZZZ5148)

   チェックマスタ登録病名による検索対象
   胃潰瘍 部分一致の場合
         胃潰瘍(5319009)
         難治性胃潰瘍(ZZZ4038,5319009)
         胃潰瘍瘢痕(5319009,ZZZ5148)

   胃潰瘍 完全一致の場合
         胃潰瘍(5319009)
   胃潰瘍 前方一致の場合
         胃潰瘍(5319009)
         胃潰瘍瘢痕(5319009,ZZZ5148)

   胃潰瘍 後方一致の場合
         胃潰瘍(5319009)
         難治性胃潰瘍(ZZZ4038,5319009)

※システム管理「1101 データチェック情報2」より、一致条件の対象を“病名コード”、“病名”または両方に設定する事が可能です。
※例の病名は説明の為の病名です。例の通りには登録出来ない病名もあります。

 ・「病名追加」(F4キー)を押下する


(4) 複写病名入力欄からの病名登録(入力例)

 複写病名入力欄により、
     患者登録済み病名、病名マスタ、自院登録病名、薬効マスタ(薬剤のみ)の中から病名を検索する事が出来ます。


「1.患者病名」:患者へ登録されている病名の中から検索します。
         病名が未入力のまま、患者病名を選択すると、使用頻度の高い病名順に一覧に表示します。
         科別に表示・検索する事も可能です。


「2.病名」:傷病名マスタからの検索をします。
      病名が未入力のまま傷病名を選択すると、病名マスタからカナ名称順に一覧に表示します。
       傷病名・修飾語別に検索する事も可能です。


「3.自院病名」:自院登録されている病名から検索します。
        病名が未登録のまま自院病名を選択すると、自院入力コード順に一覧に表示します。
         自院分類コードより検索する事も可能です。


「M.薬効マスタ」
薬剤の場合は薬効マスタが標準提供されます。
薬効マスタが提供されている薬剤に対して、薬効マスタから病名を複写します。
(例はガスター錠20mgの薬効マスタを表示した場合)

“胃潰瘍”を患者病名から検索した場合

病名の追加は複数の病名を選択する事も可能です。

複数選択の解除は同じ病名番号をクリックすることにより、その病名だけを解除する事が出来ます。
複数選択をすべて解除したい場合は「選択解除(shift+F9キー)によりすべて解除できます。

病名選択後、一致条件を選択し、「<」ボタンで病名を追加します。

または薬効マスタからの複写の場合、「<<」ボタンですべての病名を複写する事ができます。

<病名の追加について>
複写から病名を追加する場合、病名と一致条件をチェックし、同じ条件となる場合は複写をしません。
同じ病名、一致条件が二重登録されることはありませんが、個別に適用病名入力欄から病名を追加した場合は、二重登録されます。
 

すべての病名追加を行った後、「確定(F12キー)」で登録を完了します。

2.診療行為と病名

該当の診療行為の入力があるときに適用コード(適用病名)に登録されている病名が、患者の病名として登録されていない場合
 → 「41 データチェック」にてリストに印刷することができます。診療行為入力画面或いは病名登録画面での入力時のチェックは行いません。

登録方法は「薬剤と病名」と同様のやり方で登録します。

3.投与禁忌薬剤と病名

該当の投与禁忌薬剤の入力があったときに適用コード(適応病名)に登録されている病名が、患者の病名として登録されている場合
 → 「41 データチェック」によりリストに印刷することができます。診療行為入力画面での入力時はチェックを行いません。





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