2.5 診療行為
 2.5.2 基本入力機能

(5)請求確認について

診療行為内容の入力が全て完了したら、「登録」(F12キー)を押下して終了させます。
その時画面は、“診療行為確認画面”、“請求確認画面”へと遷移します。
“診療行為確認画面”は診療内容の確認、自動発生(自動算定)項目の確認、及び各種点数のカルテへの転記用として使用します。
また、自動算定された剤について削除をすることができます。
“請求確認画面”では請求点数及びや請求金額の確認や、今回診療分入金額欄を修正することにより
未収金を立てることができます。但し、入金額欄に入力出来るのは0円から請求額を超えない金額までとします。

 ・診療行為確認画面・

(5)−1 診療行為確認画面で自動算定された剤の削除
「削除」列に"◎"が表示してある剤について、算定しない場合には削除をすることができます。
<例>薬剤情報提供料を削除する
該当する番号を「削除剤番号」に入力するか、またはクリックします。「削除」列が"削"となります。
"削"の表示のある剤を再度クリックすると、削除を取り消すことができ、削除列の表示も"◎"へと戻ります。
なお、登録済みの診療内容を「訂正」(F4キー)で呼び出して登録をした時や、診療行為確認画面で削除の操作を行った後に「戻る」(F1キー)で診療行為画面に戻った場合は、再度全ての剤を自動算定します。算定しない場合には、同様の操作で削除を行ってください。

 ・請求確認画面・
上記例題から請求確認画面へ遷移すると、薬剤情報提供料が削除されていることが確認できます。

 <項目の説明>
[発行日]・・・・・・・・・・・・・ 診療内容の入力をしている当日の年月日を表示します。
[伝票番号]・・・・・・・・・・・ 診療行為入力時に自動付番される伝票番号です。
[保険分(点)]・・・・・・・・・ 診察料や投薬料など各診療区分の合計点数です。
[自費分(円)]・・・・・・・・・ 診察料や投薬料など各診療区分の合計金額です。
[その他自費]
    消費税なし・・・・・・
    消費税あり・・・・・・

診断書などの自費分にかかる消費税を計上しません。
自費分の消費税を計算して別に計上します。
[労災保険適用分(円)]・ 労災の円建て項目を表示します。
[調整金]・・・・・・・・・・・・・ 診療行為に係わらない請求金額の変更があれば調整金として入力します。
調整金額はマイナス(−)をつけた額も入力可能ですが、今回請求額がゼロ以下にならない範囲での入力とします。入力方法は、(5)−4 複数科まとめ計算差額にて説明します。
[薬剤一部負担金]・・・・・ 患者負担分の薬剤一部負担金を表示します。
[老人一部負担金]・・・・・ 老人保険適用患者の一部負担金を表示します。
[公費一部負担金]・・・・・ 公費の患者負担金を表示します。
[今回診療分請求額]・・・ 今回診療分の請求額を計上します。
[今回診療分入金額]・・・ 請求額に対する今回診療分の入金額を計上します。入金額の修正はゼロ(0)から今回請求額までの金額で入力することが出来ます。入力方法は、(5)−2"今回診療分入金額"の修正にて説明します。
[前回までの未収額]・・・ 前回までの未収の合計額を表示します。
[合計未収額]・・・・・・・・・ 前回までの未収金と今回請求額の合計で未収金の表示をしています。今回分に未収が無ければ、前回までの未収金のみが繰り越しとなります。
[請求書兼領収書]・・・・・ コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「医療機関情報ー基本」で行います)
[院外処方せん]・・・・・・・ コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「医療機関情報ー基本」で行います)
[ドクター]・・・・・・・・・・・・ コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「職員情報」で行います)

<ファンクションキーの説明>

「戻る」(F1キー)
   診療行為入力画面へ戻ります。
「調整」(F2キー)
   調整金欄へカーソル移動します。
「複数科継続」(F9キー)、「複数科確定」(F10キー)
   複数科の請求書兼領収書を1枚にまとめて出力することができます。操作方法は、(5)−3 請求書兼領収書の1枚まとめ発行にて説明します。
   但しこれらの機能は現在、暫定対応となっております。ご了承下さい。
「登録」(F12キー)
   診療行為内容を登録します。

(5)−2 "今回診療分入金額"の修正
<例> "今回診療分請求額"は3440円だが、本日の入金額が3000円だった場合
"今回診療入金額"欄の金額を3440円から3000円に修正します。

「登録」(F12キー)を押して終了させます。
これにより、440円が未収金としてあがってきます。
未収金の修正は、「収納登録」(Shift+F8キー)からも行えます。
「2.7.3 請求内容の詳細を照会」を参照して下さい。)

(5)−3 請求書兼領収書の1枚まとめ発行
※この機能については、現在暫定対応としています。
同日に複数科での受診があり請求書兼領収書が複数枚に渡るとき、請求書を1枚にまとめて出力することができます。
但し、現在対象となるのは一般保険の主保険のみ(老人保険を含む)の保険組合せとなり、それ以外の公費を含む保険組合せ等には対応しておりません。
<例>6月10日に内科と皮膚科の2つの診療科を受診、請求書兼領収書は1枚にまとめて発行する

内科分の診療行為内容を入力後、請求確認画面の請求書兼領収書欄に「1:発行あり」を選択し、「複数科継続」(F9キー)を押下します。
「発行あり」が選択されていない場合には、以下のエラーを表示します。

「複数科継続」を押下時は請求書兼領収書の発行は行いません。
診療行為入力画面より、「前回患者」(F3キー)で再度患者を呼び出します。診療科については最終受診科を表示するため、
例題の場合であれば皮膚科を選択し、診療内容を入力します。(複数科受診した場合の操作方法は、
2.5.4 (1)診察料・(4)入力例の中の<例5>を参照して下さい。)
診療行為入力画面では、画面右上部の[複]の表示と受診歴一覧の診療日の横に"F"(複数科まとめの意)を表示します。
"F"の表示は画面左上方の診療年月日欄と複数科まとめ請求日が同日である場合に限り、表示します。

「登録」キーを押下して請求確認画面まで遷移させます。
請求書兼領収書欄が「1:発行あり」となっているとき、「複数科確定」(F10キー)を押下すると
まとめ確定として1枚の請求書を発行します。

(5)−4 複数科まとめ計算差額
複数科にわたる請求書兼領収書を1枚にまとめて発行する際に、"まとめ計算差額"が発生する場合があります。
これは、単純に各診療科の請求額を集計した額と、まとめた点数から計算し直した請求額が異なる場合に、
その差額を"まとめ計算差額"欄に画面表示したものです。差額を調整金欄に入力することにより、単純集計した請求額とまとめの請求額が一致します。
<例>上記6月10日の例題より、差額が10円発生した場合
各診療科の請求額の合計…2460円  内訳は以下のとおりです。(1円単位四捨五入)
       (内科) 471点×3割=1410円
       (皮膚科)351点×3割=1050円 
まとめた点数から算出した請求額…2470円
       (471点+351点)×3割=2470円
まとめ計算差額欄に10円の差額が発生しています。

調整金欄にまとめ計算差額と同じ額である10円を入力し、「複数科確定」(F10キー)を押下して登録します。
これにより未収金にあげないで調整金として処理を行うことができます。

なお、調整金欄に差額を入力しない場合、請求書の請求額と収納画面の収納の請求額は異なります。

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