2.3 照会

2.3.1 患者情報の検索


(1)概要

"基本情報"、"保険 公費"、"病名 診療行為"、のタグ画面にある各検索項目より、検索条件に該当する患者の有無の表示、及び印刷をすることができます。必須入力項目はありませんが、検索条件の入力が無ければ、「検索」(F12キー)押下時にエラーメッセージを表示します。

・「AND(かつ)条件」と「OR(または)条件」
単独で存在する項目(診療年月日、生年月日等)は、他の項目とAND条件で検索可能です。複数入力が可能である項目(住所、カナ氏名等)も、他の項目とAND条件で検索が可能です。OR条件として扱われる項目については、検査項目の中で"1"〜"5"のように番号の付記されている項目が対象となります。但し、公費の種類・病名・診療行為についてはOR条件で検索を行うか、またはAND条件とするかを指定して検索することができます。

検索条件は、"性別が男性で、病名が喘息"というように、異なるタグの項目を指定することも可能です。


(2)基本情報

項目の説明

■診療年月日
診療年月日より検索を行います。(範囲の指定が可能です)
診療年月日を指定しない場合は、登録のある全患者の全データが対象となります。
■生年月日
生年月日より検索を行います。(範囲の指定が可能です)
■年齢
年齢より検索を行います。(範囲の指定が可能です)
■基準日
年齢より検索を行う際には基準日が必須入力項目となります。基準日は変更可能です。
■性別
性別より検索を行います。コンボボックスから選択します。
■最終受診日
最終受診日より検索を行います。未来日の入力はできません。(範囲の指定が可能です)
■患者番号
患者番号より検索を行います。(範囲の指定が可能です)
■テスト患者ボタン
ボタン押下により、患者登録画面で"テスト患者"とした患者も含めて検索を行います。
■検索ボタン
ボタンを押下すると周辺地域一覧に遷移し、登録された住所の中から住所検索が行えます。
登録方法は、2.2.3 患者情報の入力より (1)基本情報(1)−6 周辺地域一覧からの住所入力を参照してください。
■郵便番号
郵便番号より前方一致検索を行い、住所を検索した結果を住所欄に編集します。頭3桁の検索も可能です。この場合、対象が複数存在すると候補の住所一覧画面を表示します。該当する住所を番号より選択します。
■住所
住所より検索を行います。ただし、前方一致検索となりますので、患者登録の基本情報画面で都道府県名より住所を入力している場合は、都道府県名から入力を行ってください。
■カナ氏名
カナ氏名による前方一致検索を行います。
■漢字氏名
漢字氏名による前方一致検索を行います。
■コメント
患者登録の基本情報画面にある"コメント"より検索を行います。

ファンクションキーの説明

「戻る」(F1キー)
メニュー画面へ戻ります。
「クリア」(F2キー)
画面内の検索内容をクリアします。
「全てクリア」(Shift+F2キー)
  異なるタグの項目を複数指定している場合に、全ての検索内容をクリアします。
「タグ切替」(F8キー)
タグ画面の切り替えを行います。押下する毎に、現在表示している画面の右隣の画面を表示することができます。
「検索」(F12キー)
検索を行い、検索結果画面へ遷移します。

項目の説明

■表題……帳票のタイトルをつける場合に全角入力します。
■条件……帳票に検索条件を表示させる場合に全角入力します。自動表示しているのは、検索条件に使用した各タグ画面の名称となります。
■総件数…検索条件に該当したデータがあるとき、件数を表示します。
■選択番号…「患者登録」画面へ遷移させる場合、番号を入力します。

ファンクションキーの説明

「戻る」(F1キー)
遷移元の画面へ戻ります。
「患者登録」(F5キー)
患者登録画面へ遷移し、選択された患者の基本情報を表示します。
「前頁」(F6キー)・「次頁」(F7キー)
検索結果の該当件数が200件を超えた場合
[次頁]…押下する毎に次の200件を表示します。
[前頁]…前の200件を表示します。
「情報削除」(F10キー)
エラーが発生し、処理が正常に終了しなかった場合に処理内容の情報削除ができます。
「CSV出力」(F11キー)
リストの内容をCSVデータに出力します。
「処理結果」(Shift+F12キー)
処理の経過および結果を確認できます。
「印刷」(F12キー)
リストの内容を帳票に出力します。

<例>平成15年6月1日から平成15年6月20日の間に受診した、名字の読みが「ニチイ」という患者を検索する


(3)保険 公費

項目の説明

■診療年月日
診療年月日より検索を行います。(範囲の指定が可能です)
■本人家族
 
患者登録画面で保険入力をする際に必須入力項目である、本人家族区分より検索を行います。
■保険者番号
保険者番号より検索を行います。このとき、別の異なる'保険の種類'との同時検索はできません。
■保険の種類
保険の種類をコンボボックスより選択して検索を行います。このとき、別の異なる'保険者番号'との同時検索はできません。
■保険記号
各種保険の記号より前方一致検索を行います。
■保険番号
保険番号より検索を行います。
■公費の種類
公費の種類をコンボボックスより選択して検索を行います。但し、別の異なる'公費負担者番号'との同時検索はできません。公費の種類内で複数検索を行うとき、AND条件で検索を行うか、またはOR条件とするかを選択することが可能です。
■AND・ORボタン
公費の種類については、指定した条件(かつ・または)で検索することができます。
■公費負担者番号
公費負担者番号より前方一致検索を行います。このとき、別の異なる'公費の種類'との同時検索はできません。

(3)−1. "保険"項目内の検索方法

記号と番号を合わせてひとつの検索項目として取り扱いますが、記号もしくは番号のみでの検索も可能です。

<例1>保険記号が"黒かきく"で、かつ保険番号が"456"の保険該当患者を検索する

<例2>保険記号に"白あいう"が付くか、または保険番号が"12"から始まる保険該当患者を検索する

<例3>保険者番号が"06132013"で、かつ保険記号が"2"から始まるか、または"3"から始まる保険該当患者を検索する

<例4>保険の種類が"031 国公"か、または"032 地公"で、かつ保険記号が"/"から始まるか、または保険番号が"1"から始まる保険の該当患者を検索する

'本人家族'区分を使用した検索例
<例5>本人家族区分が"1 本人"で、保険の種類が"067 退国保"の該当患者を検索する

◎診療年月日の入力時の検索範囲について

<診療年月日の入力があった場合>
診療年月日の期間に、該当する保険(公費)で診療行為が行われた患者を検索します。
<診療年月日に入力が無かった場合>
有効期間に関係無く、該当の保険(公費)を持っている患者を検索します。

(3)−2. "公費"項目内の検索方法

公費の種類と負担者番号は、単独の検索項目として取り扱います。互いが別々の異なる公費で、公費の種類の入力と、負担者番号の入力が混在した同時検索はできません。なお、公費の種類については、ANDまたはOR条件を指定して検索することができます。クリックして選択をして下さい。

<例1>平成15年7月中に受診した患者で、負担者番号が"27138056"か、または"91"から始まる公費該当患者を検索する

<例2>公費の種類が"0271 老人一割"か、または"0272 老人二割"を持つ患者を検索する
・OR条件で検索を行います。

<例3> 公費の種類が"191 マル福"かつ"051 特定負有"の両公費を持つ患者を検索する
・AND条件で検索を行います。


(4)病名 診療行為

項目の説明

■診療年月日
診療年月日より検索を行います。(範囲の指定が可能です)

※病名検索の場合、入力された診療年月日と病名の開始日、転帰日で期間のチェックを行いますが、
  転帰日が未入力の病名については診療年月日の期間外でも表示されます。
(範囲の指定が可能です)
■病名検索
自院病名、又は病名の選択をします。
[自院病名]…コンボボックスより該当する分類名を選択します。
自院病名の登録方法については、2.6.2 自院病名登録を参照して下さい。
[病名]………病名コードのある病名の名称検索を行います。
■病名コード
病名コードより検索を行います。
■ 病名
検索から指定した病名を表示します。
■AND・ORボタン
病名について、指定した条件(かつ・または)で検索することができます。
■ ← ボタン(病名選択ボタン)
病名リストで選択した行の病名コードを病名コードエントリーに追加します。
■行為名検索
診療行為名より前方一致検索を行います。
■診療行為コード
診療行為コードや自院で設定した入力コード等からの検索が可能です。また、検索文字列を入力することにより検索画面へと遷移して、該当する診療行為名称を選択することができます。
■ 診療行為
検索にから指定した診療行為名を表示します。
■AND・ORボタン
診療行為について、指定した条件(かつ・または)で検索することができます。
■ ← ボタン(診療行為名選択ボタン)
診療行為リストで選択されている行の診療行為コードを診療行為コードエントリーに追加します。

<例1>糖尿病と高血圧症の病名を持つ患者を検索する
("糖尿病"は自院病名での登録があり、"高血圧症"は自院病名での登録が無いため、病名から名称検索を行う場合)
AND条件で検索を行います。

・自院病名分類名をコンボボックスから選択します。例では内科に糖尿病の病名があるものとして選択しています。これにより病名リストに内科で登録されている病名が表示します。

・病名の名称検索を行うときは、病名ボタンをクリックします。病名検索欄に入力した文字列から前方一致検索により該当病名を一覧に表示します。病名コードエントリーに追加します。

<例2>行為名検索より、平成15年4月1日から平成15年7月15日までに、アリナミン錠またはノイビタ錠の投薬があった患者を検索する

ノイビタ錠を検索画面より指定してみます。診療行為コード欄に直接、名称入力をするか、"//"(半角文字)を入力(上記画面例の最後を参照)して検索画面へ遷移させて指定します。


(5)並び順

検索結果画面で表示する患者の順番の並び替えをすることができます。 項目名のコンボボックスから選択して並び順を変更します。
また、各項目は"昇順"、"降順"の並び替えも可能です。

検索条件を入力後は、「検索」(F12キー)を押下すると検索結果画面へ遷移します。並び順は通常、患者番号、カナ氏名、性別、の順となっています。

並び順を変更して生年月日、カナ氏名、性別の順としてみます。


(6)帳票への印刷

印刷を行う場合、"表題"や"条件"を入力すると、リストの内容と共に帳票へ印刷することができます。

「印刷」(F12キー)を押すと印刷確認画面を表示します。

ページ数が複数にわたる場合は、印刷するページを指定することも出来ます。

「CSV出力」(F11キー)に関しても、上記の操作方法と同様となります。また、件数の指定も行えます。

「OK」ボタンで印刷を開始します。「処理結果」(Shift+F12キー)画面の「F11:状態」を押下すると、処理の経過および結果を確認することができます。


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